わらえないはなし

こんなところに書く話じゃないだろうよと思いながら、こんなところに書きます。お題箱のお返事です。

 

 

あの時初めて感じた男の人に対する、恐い、っていう感情は薄れることはなくて、今もまだあります。でも、手の感触とか、息遣いなんかはもう、忘れてしまったに等しい。あんなに怖くて、死にたいとすらおもったのに、時間が全部なかったことにしようとする。それがどうしても許せなくて、忘れたらいけないことのような気がして。

 

 

中学の頃恋愛対象は男女どちらも。所謂バイセクシュアル。というより、そこまで性別にこだわって恋愛することに何となく変な感じを覚えとって。

女は、男の子を好きになって男の子と結婚するのが普通。でも、その普通って誰が決めたんって何となく引っかかっていて、この時は性別で分けて恋愛をすることはおかしなことだと思ってました。

 

高校生になった夏、部活で帰りは22時をゆうに超えて駅から自転車で帰っていたとき。大きな車がわたしの横に止まって中から知らない男の人がぞろぞろと出てきて何がなにやら理解する前に、ことが進んで。

汚いと思った、自分が。どうしたらいいかわからなかったし、その時たぶん、はじめて、死んだ方がマシやと思った。好きでもない、ていうかまず何も知らん男にべたべた触られるあの感じ。耳元で聞こえる低い声と荒い息遣い。嫌悪どころの話じゃなかった。殺したいより、死にたかった。

 

そこからのことなんかどうやって帰ったかも、どういう状態やったかも、何も覚えてない。ただただしにたいな、きたないな、きもちわるいな、って思ったことしか。

 

それから男の人が無理になりました。今でこそ、男性店員さんと話せるようになったし、職場でのセクハラまがいな言動にも耐えれるようになったし、男性全員がそんなことをするような人間じゃないと思えるようになったけど、その当時は男子生徒全員が気持ち悪く思えて、体育の授業で体育館や武道場での汗の匂いすら汚らしく思った。プリントを手渡すのでさえ手が震えたし、連絡事項を伝える時も声が出なかった。失礼な話やけどな、なんもしてない男の子からしたら(笑)

 

それから女の子しか、好きになれなくなった。男性をそういう目で見れなくなった。男性からの好意に吐き気がした。今まで「性別に囚われずに恋愛したら良くない?」って思っとったけど「絶対に女性でないといけない」「男性をそういう目で見れない」と思うようになった。

 

この話をするとみんな「じゃあ、誰かに相談したらよかったやん」ってはじめに言います。

誰かに相談なんか出来るわけなくない?自分がもしそういう立場に立った時、絶対に隠したいと思うはず。今でこそどうでもないし、わたしはもう笑いながらこの話を出来るようになったけど、あの時は自分がそんなんされたって言うことが恥ずかしかったし、気持ち悪いと思われるんじゃないかとか、汚いって思われるんじゃないかとか、友達おらんくなるかもしらんとか、そんなことで頭がいっぱいやった 。

 

カミングアウトしはじめてからは、隠してるっていうストレスはなくなったけどまあそれはまた別にブログ書こうな。

 

とりあえずわたしがレズビアンと呼ばれる同性愛者だと気づいたのは、というか、そうだなと自覚したのは強姦被害にあってからです。これが同じ立場の人からしたら不純なものになるかもしれないけれど、わたしは恋愛対象が両性から同性に変化しました。

今はもう男性に対する嫌悪感も恐怖感も割と落ち着いては来たけど、やっぱり美容室で男の人に髪を触られれば体がこわばるし、夜一人で歩いて外に出れないし、たまにフラッシュバックして何日も家から出れなくなることもあるし、人混みで男の人と肩が触れれば足が動かなくなることもあります。多分ずっと消えません。完全に忘れることはないです。

 

あとたまあに「レイプされてみたいよね〜」とかいう頭の腐った女がいますが、されてみればいいと思うよ😊何回体洗ってもつけられた唾液がのいてないようなあの感じも、寝転ぶたびに圧迫感を感じるあの感じも、夢で毎回知らん人にいたぶられるのも、感じてみればいいよ、経験してみたらいいよ😊それ経験してから馬鹿みたいなこと言えよ😊

 

ってことでお題箱の返事でした👶🏻🍼

気は遣ってくれなくていいです、聞きたいことがあれば聞いてきてくれていいし思うことがあればぜんぜん言って。これめっちゃ真面目にかいとるとおもうやん、実際思い出してきもちわりいなって思ったけど〜ん〜割と「いやウケるマンガかよわろた」みたいな感じでもう話せるので元気だしてこ。

 

さいごに。女の子は本当に自分の身は自分で守ってね、痛い怖いで済むような軽いことじゃないよ。傷つく人は、自分だけじゃないよ。

 

のえこ。